短期記憶を鍛えるコツやトレーニング方法を紹介!勉強に活かそう

本紹介

こんにちは!ポン三です。

突然ですが自分って暗記するの苦手かもって思った事ありませんか?

でも何を勉強するにも新しい事を覚えることは必須ですよね。

今回は記憶の仕組みに関して記事を書きました。

東大の教養課程の選択授業で認知科学という授業があるのですが、その講義の指定教科書になっている『教養としての認知科学』という本で勉強させてもらった事をお伝えします。


教養としての認知科学

授業には一度も出席しませんでしたが、この本を読み試験に無事合格しました。

中学生や高校生には驚きかもしれませんが大学になると授業に行かなくても単位をくれるものもあります。

ちょっと話がそれてしまったので本題に戻りましょう。

この記事で学べる事

  • 短期記憶とは何か?
  • 短期記憶の鍛え方と、学習に生かす方法

また、結論を言ってしまうと短期記憶を鍛える事で頭は良くなりますが、試験勉強効率には関連はありません。

短期記憶を鍛える事で情報処理能力は上がります。

試験勉強に生かしたいは、長期記憶の記事を読んで見てください!

短期記憶とは?鍛えられる限界はあるのか?

短期記憶とは、一時的に情報を保持する貯蔵庫の事です。

(意識して一時的に覚えていられる記憶の事を指すこともあります。)

例えば、割り勘で一人2700円ね、と言われたとしましょう。

「えーと2700円、2700円っ。」と、財布からお金を出すとき「2700円」は短期記憶中に存在しています。

外部からの情報だけでなく、あなたが想起したり生み出した情報の場合もあります。

フランスの首都を問われて、パリと答える時には、「パリ」が短期記憶中に存在しています。

短期記憶とは場所の事なのです。

記憶を上手くこなしたいあなたが次に気になるのは、短期記憶の容量ではないでしょうか?

一度に意識下における量は多い方がいいはずです。

では少し実験をしましょう。

下の並べられた数字を左から順番にいくつ覚えられるでしょうか。

数字暗記する例

携帯電話の番号を教えられて自分の携帯に登録するまで覚えている事はできるか、と考えてみるとだいたい7〜9くらいが限界じゃないかと予想がつきますね。

実際ほとんどの場合、記憶の容量は7±2になる事をミラーという人が発見し1956年に『不思議な数7±2』という論文で発表しています。

記憶力がいいと聞くと、たくさん覚えられるような気がしませんか?

携帯電話に音楽や写真を保存できる数の限りは性能によって違う、というのと同じ感覚です。

しかし残念ですが、7±2を超えて短期記憶することは出来ないのです。

私達は、記憶を写真や音楽が保存されるようなメモリーと同じイメージで捉えがちですが、正確には違うのです。

記憶力の限界7±2を超えて暗記する方法は?

実は数字だけでなくアルファベットなど、どんな素材を使っても記憶の容量は7±2になります。

教科書の著者、鈴木先生は講義で
「では日本人の姓を13用意したら、いくつ覚えられるか」
という実験を実際にやっているそうです。

結果はなんとほとんどの人が7±2覚えれたそうです。

日本人の名前って例えばなかむらなど4文字のひらがなですよね。

さとうなど3文字の名前もありますから平均して3.5文字だとすると7つ覚えたら24.5文字ですよ。

バラバラにしたひらがなで実験しても覚えられるのは7±2文字になるのでこの結果は矛盾していると思いませんか?

この不思議を解決するにはチャンクという仕組みが必要だとミラーは言っています。

チャンクとは意味あるひとまとまりの事です。

具体的には、「A」「」「にしむら」はそれぞれ1チャンクです。

つまり先程の実験でいえば、日本人にとって親しみのある苗字「さとう」「にしむら」などはひとまとまりで認識するのが自然なのでチャンクで数えると記憶できた容量は7±2になっているという事です。

またアメリカ人にとって、「にしむら」は1チャンクではないという事ですね。

チャンクを作り出す事をチャンキングというのですが、チャンキングの能力はひとの知識に依存しています。

自分の知識と関係する事の方が上手くチャンキングできるからです。

よって、学習を重ねるごとにうまくチャンクが作れるようになり、結果的に短期記憶の容量は増えていきます。

例えば、将棋で有名な羽生善治さんは9×9の盤面にあるおよそ40の駒の位置を三秒見ただけで正確に再現できるそうです。

しかし羽生さんのこの能力は駒の位置が現実的に有り得る位置にある時に限られ、コンピューターなどでランダムに配置されると暗記成績は落ちるそうです。

このことは、羽生さんがこれまでの対局で学習してきた知識を用いて盤面上の部分部分をチャンキングしていることを示しています。

記憶の仕組みを活かして短期記憶を鍛えよう!

やみくもに覚えようとしてはすぐに7±2の限界がきてしまいます。

大事なことは、「チャンクをうまく作り、情報を整理することでずっとたくさんのことが覚えられるようになる。」ということでした。

7±2のうちの1つの大きさを大きくするイメージですね。

「ちょっと待って、これってずっと短期記憶の話してる?試験五分前の対策じゃなくて前もって勉強するときの暗記に役立つ方法を知りたいんだけど、、」って方へ。

そうなんですね。

今回話した事は覚えたい事を記憶として定着させる方法ではないのです。

後になって思い出すような記憶ではなく、一度に意識下に置くことができる記憶についてです。

短期記憶の能力が上がれば思考の深みや情報処理能力が向上する事ですから、生活の質が上がります。

仕事の出来も変わる事でしょう。

また、短期記憶を鍛えるには具体的にどうするの?という質問への回答は「様々なことを勉強しよう」です。

知識を増やすことがチャンキング能力の向上に繋がる事はお話ししました。

強くなりたい分野があるなら、その分野に関係することをやっていく事です。

勉強ばかりでなく、趣味やスポーツについても当てはまると思います。

今回は長くなりそうだったので短期記憶だけの話になってしまいました、ごめんなさい。

長期記憶に関しては次回にまわし、そこで嫌いな教科ややる気がない時の勉強法についての僕なりの案も書くのでよかったら目を通してください。

なおこの記事は『教養としての認知科学』をもとに書いているのでしっかり学びたい人は読んでみることをお勧めします。

勉強は何の役に立つのか?

(ここからはちょっと関係ない話です。興味のない人は長期記憶の方の記事に飛んでください。)

ここでは紹介していませんが、記憶には関連していることや似ていることを知っていると覚えやすい、思い出しやすいという性質があります。

チャンキングの能力が知識に依存することも考え合わせると、勉強することで暗記の能力はどんどん上がっていくということになります。

いきなりになりますが数学で「y=2x」といった一次関数を勉強しましたよね。

グラフを書かせられたりxがいくつの時yがいくつか答えさせられたりと。

「距離が遠いほどいくのに時間がかかる」
「3分で風呂がこれだけたまったんだから、ちょうどよくなるのは15分後かな、テレビ見てよ」

など誰でも分かる簡単なことですが、これは経験から学んだだけでなく数学でやったことが、イメージのしやすさや判断の速さに影響しているかもしれません。

そう考えるとこれから勉強していくことは直接的に関係性が見えにくいことにまで影響してあなたの思考力を引き伸ばしてくれるかもしれません。

さらに、人間がものを考える時には、考えるのに必要なことを思い起こし、いろいろな操作(思考)をする一つの領域があります。

この領域が今回話題にしている短期記憶で使っている場所のことです。

つまりここに呼び起こせる情報の量が増えれば、処理の速さが上がったり今までに考えられなかったアイデアが出てきたりします。

具体的な話をします。

料理を何もわからない人は料理番組を見ても後で何も思い出せませんよね。

しかし料理の経験がある程度あれば、「あ〜、あの料理に似ているな。あのタイミングでこの材料の代わりにアレを使えばいいんだ。」「煮るんじゃなくて炒めるとこうなるのか。」と簡単に判断できます。

また料理方法全体を覚えるにも、チャンキングによって「結局、切って潰して炒めるだけか」とうまくまとめて覚えることができます。

もちろん手順の知識が既にしっかり覚えられていることが前提になります。

(僕は料理はあまり分からないので、、、

見当違いなことを言ってたらごめんなさい。)

また、スケジュールを考えるのは数学の組み合わせや場合分けの問題に似ています。

条件によって使えるものが変わっていくと考えると化学や英語の文法と似ていると考えることもできます。

このように枠組みが似ている例は実生活でたくさん見かけます。

直接的にはほとんど関係がなくても枠組みや構造が一緒のものを知っていたり考えた経験があると、新しいものを学ぶ際にもその理解度や判断速度に良い影響を及ぼすと思います。

つまり、勉強することで世界はどんどん生きやすいものになっていくのです。

最後の方の話は、勉強するとどんな良いことがあるのか分かればもっとやる気が出るのに、と思っている中高生の役に立てたらと書いてみました。

個人的な考えなので間違っていることもあるかもしれませんが。

最後に教科書を載せておきます。


教養としての認知科学

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